衆議院選挙は国民投票ではない
自民党圧勝…
衆議院は4年続くわけで、郵政民営化の是非を問う国民投票ではない。その他の審議未了で廃案になった法案が多数ある。
小泉純一郎内閣総理大臣は「在任中の増税はしない」と言っているが、彼の政治家としての信念は郵政民営化なので、「郵政民営化法案が通ってしまえば、それでいい」「首相を退任したあとに増税しようと知ったことではない」という印象を受ける。
彼の優れたところは、キャッチコピーやスローガンを掲げ、繰り返すことがうまいこと。説明責任は果たさないまま、スローガンをタダひたすら繰り返すことで、それらしく思わせることがうまい。要するにプロパガンダ形成がうまいということだ。
対する、反郵政民営化の議員たちが、なにか利権主義・既得権益者の保護を目的とする悪代官のような印象を植え付けられている人も多いのではないだろうか。それは見た目とかそういう面からでもいい。
それを見抜けるかどうかは国民次第だが、国民もそうそう暇ではないので、一部の情報、見出し、ニューストピックを情報として受け取ってしまう。そのため、今回の衆議院選挙があたかも郵政民営化の是非だけを問いかける選挙のような印象を受けてしまう人々がいる。
野党はというと、「今回の選挙は郵政民営化だけではない」という意図を伝えたいようだが、今、旬のトピックになっている(というか小泉総理が掲げたスローガンである)「郵政民営化」という言葉の前には、なかなか自分たちの意見を伝えることができないのではないかと思う。
民主党は説明が長すぎる、内部が混沌としている(寄せ集めな印象)、明確なスローガンがない。
社民党は、「憲法9条改正反対」というスローガンが旬ではない。あるいはその重みを伝えきれていない。
共産党は、ステレオタイプな目で見られがちで、かつ理想論。それはそれで野党としては有りだと思うが。
そのほかはよくわからん。
「改革」という言葉は非常に前向きな印象を与える言葉だ。その辺をうまく使った小泉純一郎の戦略にすっぽりはまってしまったのが今回の総選挙なのだろう。
ちなみにホリエモンは、選挙に負けてもライブドア、堀江貴文の知名度が上がればそれで良いので、うまく選挙を利用したのだろう。
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